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先生のきまぐれ日記

「おさなご」(毎月配布の園だより) 巻頭言 4月

スタート!

園長 古川陽子

2020年度が始まりました。ワクワクドキドキ。子どもたちの表情や何気ない仕草から、新生活への期待と不安が伝わってきます。子どもたちのありのままの姿を受け止め、そのままで大丈夫だと包み込むことからスタートしたいと思っています。

雪のない冬だったせいか、園庭の桜の木もいつもより早く色づき始めました。桜を愛でる心は日本人のDNAに刻まれているようです。穏やかな優しい気持ちになります。「花見」という言葉が表すように、私たちは桜を愛でるときには「花」だけを見ているようです。ピンクに色づいた花々はいくら見ても見飽きることがありません。

しかし、草木染をするときは、桜の「花」では色が出ないのです。花ではなく「枝」を使うと花の色をそのまま移したような綺麗なピンク色に染め上がります。花は花自身の力で色づくのではなく、花に繋がる枝から、幹から、それを支える根から受けたもので色づくということなのだと思います。

子どもたちも同じ。日々の一つ一つの出来事が、取り巻く環境の全てが子どもたちの未来に繋がっています。どのような栄養を子どもたちに注ぐかによって、これからどんな花が咲くのか決まるといっても過言ではありません。「愛」という万能の栄養を、惜しみなくたっぷりと注いであげたいと、今にも咲きそうな桜の蕾を見ながら思っています。

コロナウィルスの猛威に不安を抱えながらの新年度。日常を当たり前に過ごせることのありがたさを痛感しています。正しく恐れながら、命を守ることを何よりも優先に、できることを粛々と行って参りたいと思います。ご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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